高額買取のギフト券詐欺に騙されないために Appleギフト 詐欺業者・悪質業者の手口とは

コラム

高額買取を前面に押し出して、電子マネーやギフト券を騙し取ろうとしている詐欺師は掃いて捨てるほどいます。すべてを説明しようとするととても1ページではまとまらないので、今回はネット上のギフト券詐欺に絞って、ギフト券業界歴10年の経験からギフト券詐欺の最前線を語りたいと思います。

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ギフト券詐欺の種類

「ギフト券詐欺」と一口に言ってもいろいろなパターンがあります。ここでは警察に相談しても被害届を出せないグレー系と、完全に犯罪なブラック系に分けてみましょう。

警察が手を出せないグレー系詐欺

微妙に犯罪とは言い切れなかったり詐欺の証拠がないものは警察があまり取り合ってくれないので、ガチの犯罪者ではなくてもやっている人がいます。

個人売買の使用済み詐欺

とても単純な方法ですが、個人売買サイトで出品者から購入した後に
「購入したギフトカードが既に使用済みになっていて使えなかった」
と言ってお金を払わないというセコい詐欺です。

使用したギフトコードの使用履歴などがわかりにくい券種が狙われやすいです。

とりあえずそう言ってみて、相手が強く出てきたら「勘違いでした」と言って取り下げれば最悪警察には捕まらないだろう的な感じなんでしょうかね。相手が折れたらラッキー、みたいなノリでやってる個人も結構いると思います。

個人間のギフト券売買のプラットフォームは、アマテン、アマギフト、ギフティッシュ、ベテルギフトなどが有名ですが、この中でもギフト券詐欺が非常に多いのはamatenといわれていますが、使った証拠がなければ水掛け論になるので、アマテン以外のどこのサイトでも出品した人が狙われる可能性はあります。アマテンは運営が怪しい購入者を取り締まらないので、無法地帯の弱肉強食なところだと思って使いましょう。

この方法は通常は警察に行ってもあまり相手にしてもらえないのでグレーに入れましたが、知り合いを使ったり弁護士を使ったりして本気で動けば被害届が受理されて警察が捜査をすることも珍しくありません。

買取サイトの買取率詐欺

ギフト券の買取サイトで高額買取と表示しているんですが、規約やサイト内の注意書きで
・買取価格から手数料20%を引いた金額が振込額になります
・お申し込みから60日以内のお振込みを希望した場合は買取額の半額を手数料として頂きます
などと記載して、実際にはとても低い率でギフト券を買い取るという手口です。

まあ、ぼったくり居酒屋とかぼったくり風俗みたいなものですね。一応利用規約に書いてあるので、犯罪ではないから警察に相談しても「民事不介入」として相手にしてもらえません。

警察が動かないからこそ、民間でこういう悪質サイトを排除しないといけないんですが、ギフト券の高額買取ランキングなどの広告サイトや、Google広告などでも広告が掲載されているので、ギフト券買取業者に詳しくない人が引っかかってしまうことがあります。
特にギフト券買取サイトの宣伝業者は、大手でも倫理観がゼロなところが、詐欺サイトと知っているのに金をもらって掲載し続けているので、被害者が後を絶ちません。本当に最低です。

完全に犯罪のブラック系詐欺

ネット上は身分が隠しやすいので、警察に捕まらないつもりでイケイケでやっているのがたくさんあります。

偽買取サイトのギフト券詐取

偽サイトを作成して、普通の買取業者のふりをしてギフト券の買取を申し込ませます。ギフト券が手に入ったら、基本は転売して足のつかない現金に換えて、ギフト券を騙し取られた相手からの連絡は無視します。

グレーゾーンの買取サイトは、法律ギリギリを攻めているだけで犯罪にならないように気を付けているので、サイト内をよく見れば詐欺サイトかどうかわかります。でも、完全ブラックの偽買取サイトの場合、その辺から連れてきた債務者が名義人になっていたり口座を用意して運営者は最初から犯罪だとわかっていてやるので、普通の買取業者と見分けがつきにくいのです。

偽買取サイトはある程度やるとサーバーやドメインが使えなくなるので、短期間しか運営しません。なので例えばサイト名やドメインをネットで検索すると、面白いくらい何も出てこないか、悪い口コミが出てくるくらいです。初めて利用するサイトは、まず最初は必ずネットで検索してみましょう。広告サイトにたくさん名前が出ていて、それが数年前からのものなら、悪いサイトの可能性はかなり低くなります。

それから、優良な買取業者は買取率を他のサイトと競っているので大体みんな同じくらいの率になっています。買取率が他のサイトと比べて明らかに高すぎる場合、それは「買取率がいい優良サイト」ではなく「高い買取率でギフト券を騙し取る悪質な詐欺サイト」です。

買取サイト選びは十分注意して、ギフト券を騙し取られないようにしましょう。

SNSでギフト券を騙し取る詐欺師

買取業者を装ったギフト券詐欺ですが、買取サイトを作らずにSNSのアカウントだけでやっている詐欺師もいます。サイトを作らないので準備は全く必要なく、携帯でXなどのアカウントを作ったらすぐできます。うまい詐欺師はコメントのやり取りだけでギフト券を送らせることができます。

「そんなのに引っかかる方が馬鹿でしょ笑」とあきれる人もいますが、詐欺師は人を騙すプロです。プロに本気を出されれば、騙されてしまう人が一定数いるのは仕方がないですね。

でもやっぱり、知らない相手にSNSでギフト券のコードを送ってしまうのは危険すぎますね。
そもそも高額買取業者がSNSのアカウントで営業しているわけがありません。
ホームページがない高額買取業者は存在しません。
相手が身分証の画像を送ってきたとしても、それが本物かわかりません。
有名人のアカウントだとしても、偽アカウントの可能性が高いです。
電話で話してもいい人かなんて判断できるわけがありません。
会社名を名乗っても、実際にその会社があるのかもその会社の人なのかも確かめられません。

「SNSでギフト券コードを送って」というのはすべて詐欺だと思って結構です。

ギフト券詐欺のお金は戻ってくる?

ギフト券詐欺で騙し取られたギフト券のお金は、グレー系は戻ってくることもありますが、ブラック系はまず無理でしょう。

グレー系は刑事事件にはならないスレスレを狙っていますが、逆に言えば刑事事件になりそうならお金で解決することが結構あります。
通常警察は民事不介入ですが、警察が動かざるを得ない状況にしてゴリゴリ攻めれば、めんどくさくなって本当に高額買取の金額で振り込んでくる場合があるのです。それでも詐欺師側からすれば損をするわけではないので、意外と成功例はたくさんあります。

逆に完全にブラックなところは、最初から犯罪だとわかってやっているので、基本的に警察などを使っても脅すのは難しいです。実際に警察にねじ込めば捜査してくれますし、ギフト券をたどっていって逮捕できることもありますが、犯人が逮捕されたとしてもお金がかえってくるとは限りません。

それでもやっぱり騙し取られたら悔しいですよね。何とかしたい方は、まずは正攻法で警察に相談しましょう。

ギフト券詐欺の特徴はとにかく高額

ギフト券の買取業者は、一般的に買取りしたギフト券を転売しています。ですので、その時のギフト券の相場よりも高く買い取ることはできません。
例えばアマテンやアマギフトで売られているAmazonギフト券が90%前後の時に、それよりも高い95%で買取っても、90%でしか売れなければ買取サイトは利益が出せません。なのでギフト券買取業界にはその時の適正な買取率というものが存在します。

ところがギフト券詐欺は、ギフト券のコードを送らせればまともにお金を振り込む必要がないので、普通の業者では利益が出せないような高い買取率を表示しても全く問題はありません。だからまともな業者が初回90%くらいで買取っていても、97%くらいの買取率を平気で表示しています。

だから通常よりも高すぎる買取率は、詐欺の可能性が高いのです。

高額買取率の例外
ただこれには例外が二つあります。
まず一つ目は初回買取率。買取業者は客寄せのために、最初の1回目だけは利益が出ないくらいの率で買取るところが多いです。買取業者としては1度利用したら、何度も買取を依頼されるかもしれないので「最初は利益が出なくても後で利益が出せればいい」という考え方です。
もう一つは、イベント的なもので、資金力のある買取業者が時々赤字覚悟で買取率を上げることがあります。これはどの業者がやるというのはわからないので詐欺かどうかの判断が難しいところですが、聞いたことがないような業者が高額買取を表示していても利用しないようにしましょう。

ギフト券詐欺の判別方法

ここまで高額買取のギフト券詐欺について説明しましたが、結局のところ詐欺師はうまい話で人を引き付けて騙すということです。

ギフト券業界に詳しい人や、詐欺の見分け方に自信がある方は、高額買取詐欺なんてすぐに見抜けると思います。でも少しでもその判断に自信がない方は、私が紹介する業者以外は使わないようにした方がいいでしょう。

安心できる業者とは、営業歴が長くある程度大きな規模の業者さんなのです。

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