Amazonギフト券でアカウント閉鎖? アマゾンの転売対策と回避方法は?

Appleギフトカード

2023年から急増している、アマゾンのアカウント閉鎖。ギフト券を売買サイトで入手している方で、アカウントが閉鎖されるケースが激増しています。

Amazonはなぜギフト券の転売を禁止するのか。
本当に転売のギフト券を使ったくらいでアカウント閉鎖されるのか。
結局誰のせいなのか。

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Amazonギフト券の転売取り締まり

Amazonは自社のAmazonギフト券の転売取り締まりを結構前からやっています。それはAmazonギフト券が特殊詐欺やネット上の詐欺で犯人がお金の代わりにAmazonギフト券を被害者から騙し取って、それを換金しているのが主な理由といわれています。

Amazonギフト券の取り締まりの種類

取り締まりは大きく分けて3種類あります。

  • 転売されたギフト券に対する取り締まり
  • 転売されたギフト券を使ったアカウントに対する取り締まり
  • ギフト券を購入して転売するアカウントに対する取り締まり

2024年7月現在、取り締まりの方法はほとんどが転売ギフト券を使ったアカウントの閉鎖という形で行われています。以前のように警告や残高の没収ではなく、アカウントの閉鎖がほとんどです。

取り締まりの対象となるAmazonギフト券

また取り締まりの対象となるAmazonのギフト券は下記のものが確認されています。

  • Amazonギフト券の受取人ではない人が使ったギフト券
  • 以前転売ギフト券を使った疑いがあるアカウントで使用されたギフト券(コンビニで購入したカードタイプでも没収されることがあります)

AmazonアカウントでAmazonギフト券を購入する際には受取人を設定します。そしてAmazonはこの受取人を「Amazonが認めるAmazonギフト券の正規の使用者」として認識します。
例えばAmazonギフト券を転売するときは、おそらく皆さん自分でAmazonギフト券を受け取るので、メールタイプなら自分のメールアドレスで受取りますよね。
次に転売されたAmazonギフト券を購入した方が、自分のアカウントで使用すると、当たり前ですが「Amazonが認めるAmazonギフト券の正規の使用者」ではない人が使用したことになります。

その結果「正規の使用者ではない第三者」が使用すると、すべてではありませんがAmazonの取り締まりに引っかかってアカウントが閉鎖されてしまうわけです。

転売のAmazonギフト券が取り締まられる確率

現在のAmazonのやり方は、Amazonギフト券をチャージしたときではなく、残高を買い物や支払いに使おうとしたときです。ですので「Amazonギフト券100枚を使ったら何枚が取り締まられるか」ということはわかりません。

ただ私の顧客や転売業者の話を総合すると、おそらく注文の20~50回に1回くらいでアカウントが閉鎖されています。
確立にすると2%から5%くらいですね。

Amazonギフト券の転売の違法性と規約違反

Amazonギフト券を転売することは日本の法律では全く問題がありませんが、ただしAmazonギフト券の細則では、禁止されています。

簡単に言うと、Amazonのルール上はダメだけど法律上の規制はない、つまり学校の校則みたいなものですね。Amazonのサービス内は法律に反した内容でない限りはAmazonがルールを自由に決められます。Amazonが換金したらダメ、他のアカウントで使ったらダメ、対価をもって譲渡するのもダメと決めているので、Amazonギフト券の正規取扱店以外では、買うのも売るのも規約違反です。

これについては日本国内でAmazonギフト券の残高の返還をAmazonに求める裁判が何度か行われていますが、裁判所の判断はいずれもAmazonの規約違反でAmazonが没収することは認め、没収された側の訴えを棄却しています。

ギフト券の買取業者や転売サイトの多くが、警察に古物商の届け出を出してギフト券を転売していますが、法律上は全く問題がないので警察は認めていますし、Amazonは法律の範囲内で没収しているのでこれも今のところ違法性はありません。

Amazonギフトカード細則

法律で要求されている範囲を除き、ギフトカードに金額を補充すること、ギフトカードを再販売その他対価をもって譲渡すること、ギフトカードを未承認の商用目的(例えば、再販売または在庫調達)で使用すること、換金することまたは他のアカウントで使用すること、その他Amazonギフトカードに関する制限および禁止行為において禁止されている方法により使用することはできません。

Amazonギフトカード細則から抜粋

どうしてAmazonはギフト券の転売を取り締まるの?

携帯電話とインターネットの普及とともに、徐々に増加している特殊詐欺。顔をあわせず全国の人から簡単にお金をだまし取れるということで、急速に被害が拡大しました。それに伴って、詐欺の被害を防ぐための対策も講じられています。銀行の引き出し額の制限、受け取る口座の売買の禁止、詐欺の啓発など、いまだに特殊詐欺は猛威を振るっていますが現金を振り込ませることは徐々に難しくなってきています。

そこで犯人たちは銀行を通してお金を受け取る代わりに、ネット上でギフトコードを騙し取るという方法を編み出しました。
Amazonギフト券は、数ある電子ギフト券の中でも特に用途が広くなんでも買うことができます。そのためインターネット上の詐欺で騙し取られるギフト券の中でも、Amazonギフト券が非常に人気が高くなりました。言い換えれば、詐欺の被害者が騙し取られるものが現金からAmazonギフト券にシフトしていったわけです。

もちろんAmazon以外のギフト券も、詐欺グループに狙われました。
セブンアンドアイ系のnanacoはギフト券の販売を中止して、カードでチャージするかポイント交換でしか入手できなくなりました。
楽天ポイントギフトカードは今でも買うことができますが、売買サイトなどでギフト券を購入したものが詐欺被害に関係するものだったりすると、アカウントがロックされ残高が使えなくなります。Appleギフトカードも同じようにアカウントの凍結や、残高の没収などの対策を講じています。

そしてAmazonも、チャージ残高の没収やアカウントの閉鎖などの措置で、Amazonギフト券を使った違法行為に対抗しているのです。

ここまで読んで
「ちょっと待って、転売と詐欺は関係なくない?」
と思った方、いるとおもいますが…もちろん詐欺と転売は違います。

ただ「Amazonギフト券を買った人と、そのAmazonギフト券を使用する人が無関係」な場合、使用する人が純粋にもらったものなのか、それともAmazonギフト券を買った人が詐欺で騙し取られて犯人が使っているのか、どちらかはAmazonは判断することができません。
そのため、現在のAmazonは「Amazonギフト券を買った人と、そのAmazonギフト券を使用する人が無関係」な場合は、詐欺被害を未然に防ぐために、それが詐欺で不正に使用されたわけではなく転売であっても、利用規約や細則に基づいて、使用したアカウントを閉鎖、残高を没収、ギフト券をロックすることがあるのです。

Amazonアカウントの閉鎖は解除できる?

2024年7月現在、Amazonのギフト券の転売の取り締まりのほとんどが、アカウントでギフト券の残高を使用するタイミングで、同時にアカウントをロックし、ギフト券もロックまたは無効にします。
そしてアカウントの所有者はAmazonギフト券の所有が確認できる資料を求められ、該当するAmazonギフト券が転売のものではないことを示さなければなりません。

ここでロックが解除された例はいくつかありますが、私の知る限りでは「Amazonで購入した人の氏名住所メールアドレス」などの個人情報を答えられた方の一部だけでした。

運が悪いと親が子供にプレゼントしたギフト券も、子供が使おうとしたらロックされることがありますが、そういう場合は問い合わせて説明すれば割と戻ってきます。安心してください。

でも、日ごろから転売ギフト券を使っているアカウントで使ったり、AmazonでAmazonギフト券を購入したときの情報などを出せないと、まず閉鎖は解除されません。もう完全解除か永久閉鎖の2択になっていると考えた方がいいでしょう。

閉鎖したAmazonアカウントのチャージ残高は使える?

Amazonアカウントがロックされたり、その後閉鎖された場合、ログインができなくなり、アカウントに登録されている残高を使用することもできません。特に、ロックが解除されない限り、残高の利用は事実上不可能です。また、転売業者や非正規の方法で入手したギフト券を使用した場合は、アカウントロックのリスクが高まり、残高を回復するのは極めて困難です。Amazonのポリシー上、こうしたケースではサポートを受けられないことがほとんどであり、ギフト券の残高は事実上失われると考えた方が良いでしょう。

Amazonギフト券を取り締まられないために

基本的に転売のAmazonギフト券を他人のアカウントで使用すると、「ロック➡アカウントの閉鎖」となってしまうことがありますが、SNSや業者などの話をまとめると2024年7月現在はこんな感じです。

  • 転売で出に入れたギフト券を使うだけで、Amazonアカウント閉鎖のリスクがある
  • Amazonアカウント閉鎖の確率は1%以上5%未満くらい
  • Amazonアカウントが閉鎖されたら、復活はほぼ絶望(身内にもらったとかなら大丈夫)
  • 残高の使用時にアカウントがロックされるので「没収される前に使う」という技は使えない
  • コンビニで買ったギフトカードでもロックされることがある

今の時点で分かっていることは運次第ということですが、長い目で見れば90%前後でギフト券を購入して買い物を続けていれば、多少ロックされても利益は出せると思います。ただAmazon転売をやっていた業者さんは、こんな不確実で利幅がとれないAmazonからは撤退していまは他の転売で儲けてます。

あとは皆さん、ご自身の判断でどうぞ。

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